割礼(包皮切除)の歴史
エジプト神話で、太陽神ラーが自らのペニスを切り、そこから垂れた血で様々な神々が生まれたとされています。 そこでラーの神の信仰から割礼が行われていました。神に自分の大切なものを犠牲としてささげたという説もあります。
それとユダヤ教とイスラム教の信者たちは現在でも割礼をしています。旧約聖書にある、アブラハムの割礼の記述で、アブラハムは神と契約を結ぶために、一族のすべての男子といっしょに割礼をしたとあります。その影響で、ユダヤの流れをくむ男性たちは、みな割礼をしてきたのです。割礼が始まったのは、宗教的な理由で、医学的な理由はほとんどありませんでした。
包茎手術(包皮切除)を近代医学が始めた理由とは?
イギリスやアメリカの近代医学が割礼を取り入れた理由は自慰行為(マスターベーション)の防止でした。当時は自慰行為は罪悪だと考えられていました。それで、道徳的な考えで包皮切除をするようになりました。しかし、19世紀になると、自慰行為が健康に悪影響がある説がさかんになりました。医学的な根拠もないのにかかわらず継続的に自慰行為を繰り返すと、記憶力低下、心臓病や身体の麻痺などにつながる可能性があるとされました。
その当時イギリスやアメリカでは包皮切除を奨励しており、新生児の包皮切除を勧めていました。人権を無視したような医療行為が行われていたようですが、根強くその考えが信頼されていたようです。包皮を切除するとペニスの性感が鈍り、自慰行為をする動機が少なくなると考えられてたようです。嘘みたいな話ですが、それから包皮切除があらゆる病気を治す治療法だと考えられるまでになりました。
なぜ包茎が一般的に恥ずかしいと思われるようになったのか

江戸時代から包茎が恥ずかしいという考えが生まれたようです。包茎が恥という日本のペニス観が江戸時代の書物などから分かっています。江戸時代に国粋主義者の篤胤という人がすべて日本が最高という考えで、外国人の包茎を見る機会があり、それをあざ笑ったという事があったそうです。篤胤が常に亀頭が露出していた状態であった事が言えます。
日本は包茎が少ないと信じていた篤胤が日本は最高だから、包皮がかぶっている外国人のような包茎はみっともないとなったわけです。その事がきっかけで包茎を恥ずかしく、かっこ悪いというペニス観が世に広まったというように考えられています。
現在では、思春期以降になると、友達、先輩などからで包茎が子供っぽいペニス、通常時亀頭が露出した状態が大人のペニス、臭い、早漏、女性に嫌われるなどと言った偏見的な情報しか入らない場合がほとんどで、思い悩んでしまうのです。
世界の包茎事情
西洋人

西洋人のペニスの状態は、日本で言う仮性包茎が普通の状態です。通常時に包皮が全部、または一部が覆われているのが通常のペニスと考えられています。西洋美術を見てみる事でも分かりますが、男子の全裸はほとんど包茎です。仮性包茎は正常な状態なので西洋医学の包茎は真性包茎、カントン包茎のみなんです。
アメリカ・オーストラリア
アメリカで包皮切除が減ったのは1980年代あたりをピークに減り始め、2001年の時点で55%だそうです。それでも55%も包皮切除をする男児がいるということは包皮切除が一般的な事で文化のようになってしまっていたことが一つの原因だと考えられます。
1950年代半ばのオーストラリアでは男性の9割が幼児期に包皮切除の手術を受けていましたが、現在では1割ぐらいにまで減っています。
またアメリカでは包皮切除をして包皮を失った人が包皮を再生したいという人がいます。それは包皮がない事によって、切除前と比べ亀頭がカサカサになり、性感が鈍感になっているというのが一つの大きな理由みたいです。
皮膚はひっぱっていれば細胞が増え、伸びていくので、最初包皮がほとんどない場合は粘着テープを貼って伸ばし、あるていど伸びたらオモリをつけたり、包皮に含み綿を入れテーピングする方法があります。
韓国
韓国は現在世界で最も包皮切除がさかんに行われています。韓国では第2次大戦後にアメリカ軍が駐留するようになって、文化もアメリカの影響を受けるようになり、それにともなって包茎切除もさかんになったらしいです。包皮切除の割合ですが、1971年に行われた調査によると5%だったのが、 2002年では約90%にもなっています。




















